前回の「予測する」は何人かの方から問い合わせがあり、さらに突っ込んだ「シャッターチャンスを逃がさない方法」を教えてほしいとの要望がありました。そこで今回はそのリクエストにお応えします。
ちょうど前回アップした「世界の旅 日の出の飛翔」に寄稿していただいた山口先生が「日の出、鳥という、ともに瞬時に姿を変える対象の一瞬の出会いを捉えて、計算され尽くしたかのような構図となっている」とお褒めいただきました。それは以下の方法で捉えました。
まずはどのような事態にも対処できる高倍率ズームレンズをカメラに付けておきます。ワイドから望遠までをカバーするレンズです。メーカーによって異なりますが、フィルムサイズで28ミリ〜300ミリを一本でカバーするレンズで、レンズ交換の手間が省けるので瞬時の事態に対処できます。
次にオート設定を「A」の絞り優先にして絞り値を開放値(レンズの最も明るいF4など)にしておきます。そうすれば明るさに応じてシャッタースピードがオートで適応してくれます。
この写真の場合は「OLYMPUS E-M1 14mm f4
1/4000秒
ISO200」でした。レンズは14〜150o(フィルムサイズで28〜300o)です。
そしてISO感度はオートにしておいて、最高感度を画像が粗くならない数値に設定(このカメラの場合はISO1600)しておけばいつもISO感度を触らなくても済みます。
さらにフォーカスエリア(ピント合わせの位置)を画面の中心部に設定しておきます。そしてピントを合わせたいところ(この写真の場合はボートに乗る人々)にフォーカスエリアを合わせ、シャッターを半押しすればピントが固定されるのでそのまま構図を変えてシャッターを全押しするのです。そうすればいつもピントが中心部に合う「日の丸構図」になりません。
最後にWB(ホワイトバランス)ですが通常はオートにしておいて、この写真のような日の出や夕陽を写す時には「太陽マーク」にすれば赤味が強調できて良いムードになります。
以上がチャンスを逃がさない撮影法です。
皆さんもこの設定にして一瞬を捉えて下さいね。
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